2chの面白いスレッドを集めたブログ、いわゆるコピペブログをよく見るのだが、その中でどうしても好きになれない傾向の記事がある。
みんなに迷惑をかけていた人物を公衆の面前でやり込める、胸がすっきりしたというやつだ。
あれはどうも気に食わない奴を、生き方が醜い、迷惑な人物だと決めつけて迫害しているようにしか思えないのだ。
確かに人に迷惑をかける人物は僕も嫌いだし、消えてしかるべきだ。
だけれども、彼若しくは彼女が絶対的な悪だと決め付ける権利が誰にあるというのだ。
ある例をあげれば、満員電車で他の乗客に迷惑をかけていた人物を、OLと老人がやりこめたという話を読んだ。
醜い自分勝手な人とまっすぐな心を持つ人という比較が、あからさま過ぎて、狙い過ぎだろうと思った。
こういった話は正邪の対比なはずなのに、美醜に置き換えられている例が非常に多い。
あまつさえ、みんな言わなかったけれど自分と同じ気持ちだったのだろう、という自分勝手な記述もあった。
そのみんなに石もて追われる人のことを考えたことがないのか?
多数派に属している安心感からでる、思考の停止、傲慢さ。
正義に酔いしれるあまりに客観的な視点が欠けて、ナルシシズムが顕著で気持ち悪い。